6月 19日、湾内レース帆走記

 エメラルドカップ艇長会議6:00、梅雨空、雨は上がっていますがほとんど風はありません。レース委員長の一声でエメラルドカップは中止、湾内レースに決定しました。それに伴いレーススタートは10:00。本日は5:00起き、すでに食事は終わっていました。早い朝食に備えて、前日から下ごしらえをしておいたので、野菜とベーコンの炒め物はなかなかよいお味です。材料の野菜は、千葉先生のファンの患者様が北海道から届けてくれたものでした。湾内レースに変更をうけて搭乗する艇も変更、J24に決めます。今回のメンバーは、ビーナスとしては最強メンバー、ヘルムは名取、もと慶応の学生ヨットで470に乗っていました。特に微風の上りは大得意。今年になっていつも組んでいるバウクルーのケビン、最初は自己主張の強い外人キャラで、どう扱おうと思った事もありましたが、最近はうまくやれるようになっています。向こうにとっても同じようです。春日井龍君、春日井パパの新しい船が、レースにはどうも出てこないので、前回からビーナスチームに参加。前回レースはスタートでもたついて3位だったので、次はやるぞーとフェイスブック上でも気合いが入っていました。そしてプリモから喜多さん。スキーでもなんどかご一緒し、なかなか良いキャラと思っていた人物です。
 8:00に出航し、練習する事にしました。超微風、何回もスピンの上げ下ろしをしましたが、スピンがかろうじて開く程度です。微風ようにセールを調整していきます。もとディンギー乗りの名取、微妙な調整を整えていきました。もとディンギー乗りと言っても、実は40年以上前の話、私と彼とはほぼ同じ歳です。
 さてスタート海面、風は南西超微風、上りコースのスタート。風上側本部艇よりもスタートライン中央の方が若干さざ波がたっていました。さすが、カスミは気がついたようで、ヴィーナスJ24の前をスターボータックでライン中心に向かっていきます。アサマは定石通り風上側本部艇近く、J24よりレーティング0.05ポイント低いカスミJrがスタートラインの下側を狙っています。ちょうどスタート、ライン中央付近にスーと風が来ました。艇速がついた所でタック、上側のスターボー艇には風がいかず、ヴィーナスJ24はポートタックでスーと前に出る事ができました。艇を揺らさず、重心を艇の真ん中下側に集めます。微風に強いJ、微風に強いヘルムの名取、そしてじっと動かない龍君たち全員の息をのむような静寂のなかで、ヴィーナスJ24は少しずつ他艇を引き離していきました。
 さざれ浦の前で再び無風が全艇を取り囲みました。各艇しだいに進路が保てなくなり、右や左を向く光景になってきました。ケビンがなにやら騒いでいます。シー、静かに、静かに、ほほに何か涼しさを感じたのです。やはり吹き始めました。コミッティーがやってきてコース短縮を告げます。11:00までに楓ブイを回らなければ、ゴールは楓ブイ。一番近くにいるのはヴィーナスJ24です。さわさわと風が外海の方からやってきました。最初につかんだのはヴィーナスです。後ろからAzure、 カスミが 追い上げてきましたが、1位を維持できそうです。1時間6分27秒、ファーストホームをいただきました。修正も1位。修正2位のカスミJrとは修正で185秒差でした。
 次も、このメンバーと女の子で行こう、今のところ年間の累計ポイントはヴィーナスグループが一番です。
 千葉 喜英

レース結果

着順 艇名 艇長 順位
1 ヴィーナス(J24) 千葉 喜英 1
2 AZURE 金森 由朗 3
3 カスミ 田中 匠 5
4 アサマ 小澤 典翁 4
5 オアシス 尾初瀬 勲 6
6 カスミJr 野村 2