クルージングの様な快適レース!

7月21日 日曜日。 今月より、いつも通りのクラブレースが再開されました!
燦々と輝く太陽と乾いた心地よい風が漂う中、外洋レースの“エメラルドカップレース”です。コースは、湾口からカツオビラシ〜浜島のブイを廻って湾口ゴールの約25マイルです。参加艇は、AZURE、OASIS、カスミ、サンスター、美神Jr、Ronin Fools、あさまの7艇が参加。楓ブイ付近からAM8:00のスタートでした。

我ら『あさま』のスタートは、『他艇を避けて安全に!』を合言葉に作戦を練りながらジブをアップしようとしたところ、スタボー側のウインチが全然動かない!5分前のホーンが鳴っているにも拘らず、ウインチをばらし、グリスアップ。復旧したころには、すでに2分前。スタート攻略作戦を考える暇もなく体制を整えると、ポジション的に楓ブイ側からポートでアプローチせざるをえません。1分半からカウントダウンすると、お代官が何を勘違いしたのか1分前にスタートを切ろうとしたため、すでにスタートライン上でどうしようもなく、コミッティ側からスタボーで攻めてくる全艇から追い出される始末。戦意を喪失させまいと『まだ出てない!』と言い張るが、他艇並びにクルーからは『絶対出てるよ!』と怒鳴られて、やむなくスタート後、リコールを確認し、すぐにスタートラインに引き返す。ところが、スタート海面は風がなく、下げ潮の流れが速くてなかなかラインに戻れず、トップ艇からは10分近く離されて、ようやくスタートしスピンアップしたのでした。

トップを切ったのは、『カスミ』。続いて『AZURE』『Ronin Fools』『サンスター』、残りはリコールのため、10〜25分遅れて『あさま』『OASIS』『美神Jr』の順。沖の方ほど風があり、最初に一番左にいた『AZURE』が風をつかみ、沖へ。続いて『カスミ』はプロパーでカツオビラシへと向かう。
『サンスター』はシングルハンドのためスピン無し。『Ronin Fools』がトラブルを起こして、スピンがなかなか揚がらないうちに『あさま』は3番手に。アビームで約7Knotで追いかけます

沖だしした『AZURE』が、『カスミ』を抜き、トップでカツオビラシを回航。3番手に『あさま』そのあと『Ronin Fools』のようです。(すみませんそれ以降は確認できませんでした)

暗礁を避けて、浜島にアプローチする。ここまで、スタート(リコールの再スタート)から、ジャイブ1回、タック1回。他艇と直接絡むことなくここまで来たので、心地よい風を受けてのセーリングは、クルーたちを勘違いさせてしまったようです。レースということを忘れて、ビール片手に柿の種をポリポリ。しまいには『何て気持ちのいいクルージング!』なんて言う始末。『こらぁ!レース中だぞぉ!』『でも本当。気持ちいいんだもん!』『うん。わからんでもないわい。』こんな会話をしながら、沖では、『カスミ』『AZURE』がデッドヒートをやっている様子だが、我々はプロパーをリラックスした雰囲気で浜島ブイを目指したのでした。

最初は浜島へ向けてスタボークローズで向かっていたのですが、葛島を越えた辺りから風が下振れし、定置網や浅瀬を気にしながら、連続タック。途中、後ろから怒涛の追い上げで『OASIS』が異常なほどの上り角度で浜島ブイを3番手で回航。『あさま』は4番手。トップ回航はデッドヒートを制した『カスミ』。2番手に『AZURE』。

浜島ブイを回航した後、再度スピンアップし、約7Knotで追い上げるが、なかなか追いつけず、そのまま4番手でゴールとなりました。

成績は次の通りです。

着順1位 『カスミ』修正3位 着順2位『AZURE』修正2位 着順3位『OASIS』修正5位 着順4位『あさま』修正1位 着順5位『Ronin Fools』修正4位 着順6位『美神Jr』修正6位 『サンスター』DNF

最初のリコールで力みが抜け、快適な天候とリラックスしたセーリング(クルーはクルージングと言ってはいるが…)が、結果をもたらしたのかなと思います。(2位とは修正で1秒差!)それとチーム内の仲の良さ!かな?

 悲しい事件がありましたが、いろんな行事やレースで盛り上げて、明るく楽しいハーバーにしましょう!

5月ポイントレース レポート オアシス

5月19日は、朝から良い天気で風もなく、天気予報では14時から15時頃より雨との予報でした。
スタート時間頃は、7・8ノットくらいが強くなったり弱くなったりの風速です。
久しぶりに東方面からの風でウェーザーマークも無しでのスタートです。
20秒前くらいからボートスピードを最高にして本部艇近くから出るつもりでしたが、10秒前くらいより下に振れ出してジャストスタートの思いがうまく行きませんでした。
上側に3艇くらいいてタックも出来ない状態になってしまい、霞さんは早くも先行していて気が気じゃ無かったです。
楓マークまでで、ずいぶんつめて宿浦の赤ブイ手前でやっと前に出る事が出来て、その後、安定した風で最後のレグでスピンをはってのフィニッシュとなりました。

オアシス 
尾初瀬 勲  

4月ポイントレース レポート オアシス 

4月21日朝8時頃より雨も上がり、お天気になるとの予報で、風も20ノットからだんだん強くなって30ノットくらい吹くという予報でした。

10時のスタート直前も風が強く、まわりの艇に近づかないように気を付けて、本部線に近づいて行ったのですが、ウェザーマーク(上方向)に上る事も出来ないくらい吹いていました。
やっとの思いでウェザーマークを2番で回りファーラーに巻き込んでいたジブを全部出してブローチングしそうになりながら楓ブイ、赤浮標、ツブリコ島を回り、フィニッシュまで大変なレースでした。
まさにサバイバルレースです。

ただ、自分の艇(オアシス)は1番大きく重いこともありますが、
他のJ24等は特に大変だったと思います。7艇中3艇のみのフィニッシュとなりました。
マークに接触や衝突等もあった様ですが、大きなケガも無く終わる事が出来て良かったと思っています。
オアシスはジブファーラーですので、上りでは巻いてフリーになると風の強さに合わせて出し入れを何度も繰り返しながら走り切る事ができました。

今年はパールレースに挑戦することにしましたので色々な備品の用意を居ながら、楽しみながら7月を迎える事といたします。

【オアシス 尾初瀬 勲】 

レーサーズ Blog
ヴィーナスJ クルー 名取道也

2月のレースはJ24が4艇もそろったレースとなり、私はわくわくでした。double hands のベンハー号、サンスター東さんはJ24にsingle hand でクラブレース初参加。2艇が3人です。ケビンのRonin Foolsは初めて?の3人で参加ですが、3人目はなんと加藤琢也です。Azureは金森さん体調不良で今回のレースは参加せず、そうなったとのことです。我々は千葉キャプテン、杉さん、名取の3人です。去年から当面の敵であるケビンの船に、加藤琢也も乗り込んでいるので、私はアドレナリンがドクドクです。
同型艇とのレースは最高ですね。2011年に初めてJ-24でレースに参加した時は、J-24は1艇、2012年の昨年はケビンの船と2艇だけのことが多かったのですが、時に3艇のこともありました。2013年からはコンスタントに3艇、または4艇の時代となっていくのでしょうか。すごいことですね。
スタートラインはリミットマークまで約90秒で、上有利でしたが、下に大型艇がこないように上へいく集団の先頭でラインに向かいましたが、皆様風上側をデッドに狙ったようで、ラインの真ん中付近から余裕を持ってスタートすることができました。
上からスタートのオアシスは先にポートにタック、我々もリフトが終わったところでタックしました
最初のミーティングはケビンで、ポートタックの我々は1艇身くらいの余裕でかわしましたが、次の霞とのミーティングでは下でタックする展開となりました。ウエザーマークはオアシス、ブルーシャークJについで3位で回ったように記憶しています。マーキングしスターボのままスピンをあげて第一マークへのアプローチでした。風が振れて一回ジャイブ、また振れ戻ってジャイブというような風向でしたが、1月ほどの風ではなく少しほっとしました。ケビンはいつものようにかなり左のコースをとっています。
11月、1月とひどい目にあった、岬を抜けた瞬間のブローの記憶はトラウマと言ってよいほどで、風が前に回るのを前提に、岬を抜ける前から船をぎりぎり下に向けて、いつでも更に落とせる準備をしていました。しかし今回はやや拍子抜けで、ブローは強くありませんでした。第一マークまでのレグではオアシスとケビンは左めのコース、我々とブルーシャークはいつもの習性?で右めのプロパーコースでした。32フィートと24フィートの並んでのスピンランは、こちらにとっては気持が楽でした。
第一マーク(かえでブイ)はオアシスについでの回航であったように記憶していますが、、ブルーシャークが先でしたか。赤いブイの第二マークに向けてはいつものようにクローズよりやや落としたコースの一本道ですが、時に10m以上のブローが入るレグでした。第二マークへ向かって湾内の近くの海面は、相変わらず風向と強さが20m離れると違うといった難所でしたが、ケビンが岸よりのいつものコースでせまってきました。このあたりのコース選択は、加藤拓也とケビンの意見が一致しているのかしら、ケビンは人の意見を聞くことがあるのかしら、などと思いながらみていましたが、第二マークの手前でケビンに抜かれてしまいました。このあたりはいつも最も吹くエリアで、マークを回航してからは、上りのレグです。網をクリアして少し落とすコースとなり、風も次第に落ちていくレグですが、ここも難所中の難所で、ブルーシャークはカームにつかまり、ケビンもややカームにつかまっている感じで、ここで抜き返すことができました。
つぶりこ付近はかなり風が落ち、また風が振れまわっていましたが、つぶりこを回ってからはスピンを上げるかがきわどいコースです。オアシスは全マークトップで先にいっていますが、我々は二位で最後のレグの前半を走りはじめました。上げたスピンを下すか、きわどい選択です。しかし進むにつれ風は前に回り、早めにスピンを下ろしたのは賢い選択でした。
ケビンもブルーシャークを抜いて後ろから追ってきます。ここでは、この最後のレグで抜かれた過去3回の記憶がよみがえり、マッチレースのように常にケビンと同じコース上で先を行かなければと考えていました。ゴールラインへ向かう上りのコースとなって実際そのように走っていたつもりですが、後ろを走っていたケビンがタックして10秒後にタックを返したのですが、右の岸寄りのケビンのコースの方が角度が良いようです。20−30mくらいしか離れていないのに、これがこの海面の怖いところです。結局次のミーティングでは抜かれていて、ゴールラインへの最後のポートタックのレグでは下側のケビンが5艇身くらい先を走っていました。しかし、風の振れもあってケビンがタックなしでラインに入れるかは微妙な感じでした。
風は我々には味方せず、ゴール寸前では左に少し振れてケビンが先にゴールすることとなりました。差は10秒でしたので、我々が計算上は久しぶりに一位となりましたが、勝った感じがしないレースでした。
もう20回近くこの海面でレースをしていますが、未だにコース選択やタクティクスが定まりません。そこで言い訳ですが、こんなに面白い要素が入っているコースはあまりないのではないかと、この記事を書いていて気がつきました。ひょっとして日本で一番面白いコースなのかなと。VOCにキャッチコピーが一つ加わります。日本一面白いコースでレースに参加しませんか。

1月ポイントレース記

Bulue Shark Jr.の久間です。本日は本年最初のレースで、参加艇はアズ、ビーナスJr.、Ronin Fppls、霞、アサマ、S&H、クレイラJr、オアシス、風小町(トラブルのためスタートせず)の10艇、実質9艇でのレースとなりました。風の状況は10m/sceオーバーの強いブローと微風が織りなす難しいコンディションでした。艇の性能でほぼ結果が決まる蒲郡でのレースと違い、ここのレースの醍醐味はこの息をする風で、しかも振れも周期性があるわけでもなく、複雑な地形とブローにより簡単に順位が入れ替わってしまうところにあります。すでに3年ほどいますが、風道を完全に把握するには至っておりません。

さてスタート直前は強いブローが入る状況で、タイミングを得ず第3線スタート、フレッシュウィンドをつかむためタック、アサマが前にいました。この時点で完全に艇団が二手に分かれ、ウェザーマークではアズがトップ回航、続いてわが艇でした。
スピンアップの用意を指示したものの、風が振れ、強いブローが来たため中断しました。ところがアズはスピンを上げており、よく見るとポールがついていない!(ジェネカーだったとのこと)心なしか風も落ちたので再度スピンアップを指示、ところが準備中ワイルドジャイブ、幸い風は弱かったので大事には至りませんでした。結局諦めて、ジブの観音開きで凌ぎました。ただ、アズはどんどん前に行く。

結局楓ブイまで抜くことができなかったものの、ブイ付近であと少しのところまで追いつけました。フルメインのまま強いブローの中で赤ブイ目指していたところ、アズがシバー?よく見たらワンポンにしていましたが、わが艇はそのままフルメインで行き、赤ブイ付近で抜くことができました。

その後は「3日天下」ならぬ結果は「15分天下」でした。わが艇も定置網付近でワンポンにし、再度フルに戻し、そのまま艇速を落としたくなかったためツブリコまでのコースでは右に寄りすぎていました。振り返ると結構な距離があったアズ、オアシスがすぐ近くにいるではありませんか!結局ブランケットに入ったわが艇をオアシスが抜いていきました。トップに躍り出て、後続艇との間に結構な距離があったので、油断していたとしか言いようがありません。猛省です。

ツブリコ付近では目測を誤って、タックしたら案の定早すぎて、アズと2艇でミートしている間にオアシスが先行してしまいました。ここでは何度も煮え湯を飲まされていますが、またも失敗です。しかも唯一の同型艇のアズにも迷惑をかけてしまいました。我々がごちゃごちゃやっている間にオアシスは先に行く。ツブリコ回航後は、アズにも先を行かれ15分天下の後は3位に転落、定置網をかわし、最後の上りに賭けました。

オアシス、アズはスタボードのまま行きましたので、わが艇は適当なところでポートにし、右の陸に寄って進みました。次のミート時はアズと風に対し同じ高さになっておりましたが、次のミート時には風がわが艇の方に振れたせいか、わが艇がわずかにリードしそのままゴール、結果着順2位でした。

オアシスは随分前にゴールしており、続々ゴールしているJ24に修正で負けて3位がいいところかと思っていたら、予想に反し修正1位になっていました!クラブレースに参加させていただき1年半、しかも新艇になってから上手く走らすことができず、昨年はパッとしない成績でした。ビーナスJrの美人からトロフィーをもらい、うれしかった半面、未だレース内容には納得ができませんので、次は着順1位、修正1位を目標に頑張ろうと決意しました。

ビーナスJr.の慶応医学部ヨット部の女性主将は470乗りとのこと、実は私も関東学連で470に乗っていました。卒業後は合宿で後輩指導をする傍ら先輩が所有するクルーザー(本家Bulue Shark)でレースに出ていました。
当時の相模湾は若いクルーで溢れ、とてもレースに活気がありました。たまにはクルージングもあり、25歳くらいまでは特に楽しかった思い出が多数あり、これでいよいよヨットにのめりこんでいきました。
彼女たちも我らのクラブレース参加を機にのめりこんでもらい、高齢化するヨット界に歯止めをかけてもらいたいものです。

最後に、私の役目は、最年少オーナー(?)としてベテランおじさんたちの肝を冷やすこと、皆が面白くなるように今年は大いに盛り上げますので、今後もよろしくお願いします。

Bulue Shark Jr. 久間

11月レースレポート(総合優勝オアシス・尾初瀬 勲艇長)

11月18日(日)は当初「熊野灘カップ」の予定でしたが、
悪天候のため湾内レースを2回実施、その合計で競いました。
優勝は先月に引き続き、オアシスでした。

今回のレースは楽しみにしていました。
大島を回るレース(熊野灘カップ)でしたので、クルーも集め準備もしていたのですが、強風注意報も出ていて、J24も出場するということで、大島回りは中止になり、湾内を2レースすることになりました。

第1レース第2レースともに、湾内でも15ノット前後の風が有り、ブローの強いときは25ノットにもなるような風でした。
良い風に恵まれオアシスは両レースともファーストフィニッシュすることができました。

この強風のなかの2レースは、どの艇もくたくたになったと、後の表彰式・食事パーティ時に皆様しきりと話されていました。でも、皆楽しそうに盛り上がっていました。

今度はもう一度12月にクリスマスカップが最後になります。冬は風のある日が多いので楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いいたします。

OASIS
尾初瀬 勲

10月レースレポート (尾初瀬 勲)

〜10月ポイントレースは、OASIS(尾初瀬艇長)の着順及び修正ともに1位の完全優勝でした〜[]

7月21日朝ロッジの窓から外を見ると天気が良いが、風がない。
艇長会議でもコースの短縮の説明が出る。

スタート40〜50分前にレース海面に行くと、5〜6mの風があり、この風が続くことを願いながらのスタートとなる。
本部艇傍からのジャストスタートが出来る。
ウェザーマークをトップで廻ってから最後までトップをキープする事が出来た。

今回は新調したゼネカーとハリケーンの伊藤さんと、最後まで続いた風が勝因だったと思います。

最後になりましたが、いつもレース運営にお世話なっていますスタッフの方々に感謝しております。

今後共宜しくお願い申し上げます。

OASIS 尾初瀬 勲