的矢湾レース

Asamaのお代官 古川でございます。

的矢湾レースのレポートをさせていただきます。

 今回のレースはなんと言っても金森オーナーの話題の新艇!AZURE(デヘラー32)のデビュー戦であります。華々しいデビューを飾っていただく為、いつものレースメンバーこぞって協力(?)すべく手ぐすねを引いて(?)おったはずなのですが、参加3艇と寂しいものとなりました。特に、春日井オーナーのシーファーラーが何があったかは知りませんが、“無人島”の隣で鎮座ましまして居られるのは残念でなりません(おいたわしや)。一刻も早い復帰を一同待ち望んでおります。

 閑話休題 レースですが、申し上げたとおり 新艇(Azure)、老朽艇①(霞)(失礼!)、老朽艇②(Asama)の3艇です。今回は的矢湾までの合同クルージングを兼ねたものと言うことで、参加艇はそのほかに“ヴィーナス”“プリモ”“クレイラ”そして当日参加の“松風”の全7艇でした。コンパクトで楽しいイベントであったのですが、やはりこのようなイベントは10艇を超えるとさらに盛り上がると思いますので、皆さん是非ご参加くださいますようお願いいたします。

 スタートはポートタックのアビームスタート。デビューの邪魔をしないよう新艇の下側にて上品に出ました。老朽艇①は乗員10名の大所帯で既に宴会状態で最も風上側からスタートです。最後まで持つか心配になる程盛り上がっておりました。
 東からのフラフラ変わる微風の上に、沖からのうねりでヘディングも定まらず各艇漂う中、クルージング参加の“クレイラ”が『じわり』とレース艇に接近します。(しゃれにならん あな恐ろし)
 そんな中『そより』と沖から吹き出した風を老朽艇②がうまく掴むことが出来たのが今回の勝因でありましょう。他艇よりも若干沖寄りに位置していたこともラッキーでしたし、前日愛情を込めて船底を撫でさすったことが功を奏したと思います。(やはり古女房は愛情です)
 その後はこまめにセールカーブを調整しながら快適なセーリングが出来ました。後続艇はといえば、風を掴むのが遅れたとはいえさすが新艇です、老朽艇②との差をじわじわと詰めてきます。老朽艇①は見るからに宴会モードでいつもの気合が感じられません。(後で聞いたらやっぱりそうでした)
 しかし如何せん布施田水道にアプローチしたのが11時近くであり、新艇オーナーの発案で急遽設定した短縮フィニッシュとなりました。(これもラッキーだったかな?)フィニッシュでもまた老朽艇②に布施田水道の逆潮が味方しました。幸運にも最も厳しいコース角度の時間帯に風が残っており、そのタイムラグの分だけ先行することができ、トップでフィニッシュすることができました。
 いま一歩の差で風が落ちた後続の新艇と老朽艇①はそのままの順位でフィニッシュすると思いきや、なんと!老朽艇①の気合が陽炎のごとく揺らめき立っているではありませんか!後でこの不可思議の因を聞いたところ、『おっ!?新艇にはS藤氏が乗っているぞ!これは勝てるぞっ!』という訳の分からんモチベーションの高揚があったようです。
 てな訳で最後に新艇を老朽艇①が差し切ってしまいました。
 人のことは言えませんが、なんと節操のないレースでしょう、情けない...

 とにもかくにも、今回は勝つことができました。次回は必ず新艇がリベンジを果たすと思われます。(そうはさせるもんか)
 風は少々物足りませんでしたが、好天に恵まれた最高のセーリング日和に皆さんと楽しく過ごすことができたことはこの上ない幸せであると思います。
 まだまだ報告したいことがたくさん(プリモさんのI藤オーナーのこと、松風さんの定置網直進通過の事etc...)ありますがここまでにしたいと思います。

 楽しい休日をありがとうございました。
 また来月もよろしくお願いいたします

追伸 
  帰路 御座沖で40cmクラスのサワラを釣り上げ、刺身を美味しくいただいたことを付け加えておきます。