4月ポイントレース出場記 千葉喜英

 Venusは今年になってから、湾内レースには可能な限り出場しようとしています。しかし、1月は強風のためノーレース、スタート海域でセールをあげていたのはVenus J24だけでした。2月は、光木、ケビン、杉原、千葉のメンバーで修正2位。3月はレース中止。そして迎えた4月ポイントレース。ケビンと千葉のダブルハンドのつもりででしたが、当日になって、ケビンのお友達の本田さんが参加、ヨットの経験はほとんどなく、バラスト担当していただきました。ブローまじり、ちょうど良い風のスタート、ジャストスタートと思いきや、ブローが強くなり、5秒ほどスタートライン上を下へ、そしてスタート。さすが霞、上マークジャストスタートです。スタート直前のイメージトレーニング、それもケビンとのイメージトレーニングですから、英語、日本語まじりのなんともあやふやなイメージですが、その甲斐あって、スピンアップ、ジブダウンはうまく行きました。さてスピンラン、コースはほとんどデッドです。ま後ろから大型艇がスピンをかぶせてきました。Jのような小さい船に意地悪しなくても良いのに、昔サントピアのオレンジカップで、石原慎太郎さん乗船のコンテッサに同じ事をされ、大声で悪態をついた事を思い出しました。ケビンが小声の日本語で、のぼれ、のぼれーーー、風上へ行けとの意味理解するのに数秒、お陰で、スピンのブランケットから解放されました、さて楓ブイ、スターボタックから、ポートへのジャイブ、ジブアップ、スピンダウンです。ここで、ケビンとイメージが崩れます。私は、ポールを左舷にセット終わってから、メインをジャイブのつもりでしたが、ケビンがなにやら怒鳴っています。なぜジャイブをしないのかと言ったようですが、早口英語で怒鳴っていますから本当はよくわかりません。ポールセットファーストと怒鳴り返すとわかったようでした。楓ブイ、大型艇のオアシスと並びました。ぶつかったらヤバいと思いながら、ブイから2m、オアシス内側をぎりぎり通過。さて上りですが、30年以上前、内海、大阪湾でレースをまあまあ本気でやっていた時代から、上りは不得意でした。つまり、じっと我慢の子ができません。Jの上りの特性も少しわかってきたので、2月の時よりはロスは少なくなりました。つぶり子で無風に捕まります。潮で持って行かれたら、オンザロックかな、ケビンも思い出したのか、オンザロックオンザロックとつぶやいています。まあ、24だから、風も波ももないから、ぶつかったら降りて押せば良いやと思い、じっと島を見ていますと幸い潮で少しずつ離れていきました。少しの風を捕まえ先行艇を追います。この状態を維持すればあわよくば優勝と思い始めました。風が南に変わりました。さざれ浦の方向につっこんでからスピンアップ。充分にケビンが点検していたおかげで、きれいにあがりました。先行オアシスから1分30秒ほどのゴールでした。優勝めでたしめでたし。   千葉喜英 記

着順1位 カスミ、    田中 匠  修正2位
着順2位 アズ、     金森 由朗 修正3位
着順3位 オアシス    尾初瀬 勲 修正4位
着順4位 ヴィーナスJ24 千葉喜英  修正1位
着順5位 アサマ     小澤典翁  修正5位